鼓笛隊の襲来(三崎亜記/著)

この人の作品を読むのは2つ目です。
前回『失われた町』を読んだ時に思ったのは、読者に不親切だな、ということでした。
読ませることより書く事に一生懸命になりすぎていて、読み手が歩み寄らないと理解できない部分が多すぎると感じました。
言い換えると、多くの魅力的な作品は読み手を引き込みますが、理解したくば寄って来い。みたいな印象を受けました。
で、この作品…。
さらにパワーアップしてました。
意味分かりませんでした。
物語の形は呈していますが、作者の疑問をただ投げつけただけの作品ばかり。
ただ一つ、『覆面社員』だけはきちんと答えが書かれてました(少なくとも理解できました)が、他のものは「続きはあなたの中で」的な終わり方ばかり。
読者お任せ方の作品が好きな人は楽しめるのかと思いますが、一つの結論をきちんと導き出していない作品が苦手な人には全く面白くないと思います。
行間がある作品、とよくいいますが、これは、文間がありすぎて、埋める能力がない私には不向きでした。
楽しめなくて残念です。

鼓笛隊の襲来
光文社
三崎亜記

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著者:三崎亜記出版社:光文社サイズ:単行本ページ数:205p発行年月:2008年03月この著者の新着


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この記事へのコメント

はる
2008年08月31日 19:29
三崎亜紀の鼓笛隊の襲来。
覆面社員、覆面をつけた瞬間から別人格として周りは接しなければならないなんてありえねー。まあフィクションですが。
作者が言わんとすることは、積み上げられてきた人格がいとも簡単に壊れて新しい人格が生まれることがあるってことだけど、それは他人には見えない部分を人はいくつももってるわけで、何年かあってなくて彼女変わったねーっていうことがあるけど、人格まで変わったように見えるのは、じつは作者は見ていないからで、その人がその何年かで誰にあってなにを見たかで変わるものを作者は知らないわけですよ。
だからこの作家は甘い。人間を見てないで現象しか見てないわけですよ。
お茶々
2008年09月01日 23:12
『覆面社員』だけは作者の言わんとするところが分かったので、その点ではすっきりしたのですが、納得、って感じのデキじゃなかったです。やはり。
直木賞の候補作2作しか読んでないのですが、どれも似たり寄ったりなんでしょうか…。

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