赤い指(東野圭吾・著)

うまい作品だなあ、と思いました。
離れていて、一見冷淡なように見えても心がちゃんとつながっている家族と、一緒に住んでいても、心はばらばらでお互いに興味がない家族との対比がみごとでした。
事件解決の糸口も面白かった。
マテリアル系推理小説はトリックに無理があって失笑することが多いですが、メンタル系推理小説はそらおそろしいところがリアルで恐く面白いです。
自白を強要するのではなく、促す解決方法に、真実味があるかどうかはともかく、こうあってほしいなあと思いました。
一度解決したと思わせたところを畳み掛けるようにさらに展開をみせるところなど、筋そのものにも泣かされましたが、よりいっそう効果的にうるっときました。
ただ単純に、血の繋がってるだけが、一つ屋根の下で暮らしてるだけが家族じゃない。
きちんと目を見て話せるかぞくでいようと思わせられた作品でした。

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