聖少女(三好徹・著)≪消えた直木賞 男たちの足音編≫収録

直木賞受賞作一覧のなかにこのタイトルを見たときは、直木賞っていうより芥川賞っぽいなあ、と思いました。

殺人を犯した18歳の少年に対する、家裁の調査を巡る話です。
少年を捕らえた者、少年を審判する者の立場上の考えや、個人としての考えを織り交ぜながら、事件とは直接関わりのない部分に潜む一人の少女を描き出しています。

理由なき犯行と理由なき堕落。
作品は昭和42年のものなのですが、現代社会に通ずるところがあり、すでにこの時代に、日本人としての人間基盤の崩壊が起きていたのだと感じました。
昭和42年に18歳と言うことは、平成19年現在は58歳の世代を描いている計算になるのですが、近年において、一番社会的モラルを問われている世代ではないでしょうか?
それに気付いたら、妙に納得してしまった話でした。

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    Excerpt: 私が読んだ直木賞受賞作メモです。 既読でも感想が載っていない作品には(無)と記入してあります。 もう一回読み直して感想をアップしたいなあ、とは思ってます。 Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2007-11-28 23:43