小公女(バーネット・作/宮脇紀雄・訳)

子供ころ買ってもらった本の一冊です。
穿った見方をしようと思えばいくらでもできるとは思うのですが、そんな風に読んだら損です。
大人になった今改めて読み直してみて、いい意味で、気高く生きると言うのは大切なことなのだな、と思いました。
セーラの優しさが伝染してパン屋さんが優しくなるところは、シーン的には短いですが深いなあと思いました。
あと、私が読んだ本(この本は何度も出版されています)のあとがきに、「みなさんは、ミンチン先生を意地悪な、いやな先生と思うかもしれません。たしかに学校の利益ばかりを勘定しているへんな先生ですが、校長先生が、そのまま経営者でもあるのですから、仕方がないともいえるでしょうか」と書かれているのですが、本文の中に「このときから、ミンチン先生は、じぶんの学校でいちばんじまんになるはずのセーラに、なにやら気にいらない気もちをもつようになったのでした。」と書かれています。
やはりミンチン先生は個人的な感情でセーラに過剰にきつくあたっていたと私は思います。

ところで『小公女』という言葉は造語なんですね。
バーネットはこれより以前に『小公子』というお話を書かれているのですが、それに対して少女が主人公だから『小公女』という日本語タイトルをつけたのだと思われます。
幼いながらも必要な気位を持った少女、と言った意味なのでしょう。

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