床下仙人(原宏一・著)

一言でいうと「うすら怖い」です。
社旗風刺というほどヘビーではなく、現代社会を茶化してるというほどライトでもなく…その微妙な感じがうすら怖さを醸し出してると思います。

表題作の『床下仙人』と『てんぷら社員』『戦争管理組合』『派遣社長』『シューシャイン・ギャング』の五つの話が収められているのですが、『派遣社長』と『シューシャイン・ギャング』以外からは破壊的な印象を受けました。

穏やかな家庭をゆっくりと崩壊する道を選ぶ人、
危険を冒して大企業を潰す人、
男社会を解体しようとする人。

けれど『派遣社長』からは壊れて行くものへの抵抗の予感が最後にあったし、『シューシャイン・ギャング』からも同じく壊れていくものへの挑戦が感じられました。

自分からすすんで読むタイプの本ではありませんが思いのほか楽しむことができた一冊です。

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  • 『は』行の作家さん

    Excerpt: バージニア・リー・バートン  いたずらきかんしゃちゅうちゅう  http://50595192.at.webry.info/200712/article_7.html バーネット  小公女 .. Weblog: 読書感想♪だってそう思っただけ♪ racked: 2008-02-21 16:42