マークスの山(高村薫・著)

久々に圧巻でした。
ある事柄を『山』に例えることがありますが、この『山』は、深く大きく悲しく複雑であり、たくさんのものを抱えすぎるほど抱えていました。

今まで読んだ刑事モノは、刑事同士の葛藤に奇をてらったり、事件そのものがありえなすぎたりと、現実感はともかく(そもそも小説なので)臨場感に乏しいものばかりだったけれど、これは、複雑な事件の複線のはりかたも丁寧で、登場人物が多い割にはきちんと片付いてる感じがしました。

私自身は、登山の経験はハイキング程度しかないのですが、『山』を舞台、またはテーマにした小説は大好きです。
『山』そのものに不思議な魅力を感じることができるからかも知れません。
読み応えのある、久々に面白い本でした。

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