花のれん(山崎豊子・著)

実在の人物がモデル、ということなので、読了後にちょっと調べてみたのですが、ずいぶんドラマチックに色づけされているようですね。

女一代記系の物語は読んだことがなかったのですが、主人公の気迫が伝わってきてわくわくしました。
「金儲けに走った」のように書かれている割には、「守銭奴」な感じがしないのは作者の腕でしょうか?
個人的には、もう少し、一人息子とのエピソードを描いて欲しかったかな…。
「愛している子供をそっちのけにするほど商いに没頭した」ことを表現するための、アイテムにしか使われていないのが胸につっかえた。
けど、ないほうがすっきりしていいのかなあ。

登場する落語家さんの、十八番質入れエピソードは、どこかで聞いたことがあったのですが、その描写の部分は笑えました。
春団治のエピソードも面白かったけど、ここの部分だけ主人公が入れ替わってしまって浮いてる感じがしました。

けど、本全体からあふれるパワフルな感じはとても魅力的だと思います。

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